こんにちは。
【小説×歌×朗読】中心に活動している創作プロジェクト「SSQuest」の首領・雪花です。
「小説を書いてみたい!」と思ったとき、すぐに小説を書くことができますか?
おそらく、大半の人が一文字目から悩むのではないかと思います。
私も、小説を書き始めるまでが長い人でした。
特に連載ものなど、長いお話を何の準備もないまま書こうとすると、「始まりは何とか書けたけど、終わりが見えない……」とか「終わり方は何となく思いついたけど、そこに辿り着くまでの中間のお話が……」というように、挫折します。
あるいは、どこかで矛盾が生まれてしまったり、筋が通っていなかったりといったシーンや台詞などができてしまいます。無理矢理な展開って、萎えるよね……。
それでは、最後まできちんとお話を書ききるためには、どのように準備を行えばよろしいでしょうか?
まず、必要なのは、「物語のアイデア」ですよね。
これがなければ何も始まりません。
「アイデア」はどうやって出すの?

「アイデア」というと、「今までにない斬新な考え」というイメージがありますね。
私も、「これまでに出たことがないオリジナルを考えなければいけない」といった固定観念があり、そこから抜け出すまでに時間がかかりました。
「どうやっても新しいアイデアなんて出ない……」そういう悩みが頭を占めていたのです。
「アイデア」とは、「組み合わせ」です。

過去のアイデアとまったく何も被らない新たなアイデアなんて無理無理。
世の中は色んな考え・経験・知識が溢れていて、誰とも被らないものは、もうほぼないでしょう。
「アイデア」は「組み合わせ」。
これまで自分が経験してきたことや、学んできたことの「新たな組み合わせ」。「既存のアイデアの組み合わせ」です。
そのため、アイデアを出すときに、「誰とも被っちゃいけない」、あまり深く考えないようにしてください。出るものも出なくなってしまいます。
「既存のアイデア」の中に「新たな組み合わせ」があれば良いのです。
ネット小説も最近、すごいじゃないですか。「異世界系」「転生系」「悪役令嬢」とか……投稿サイトでは公式タグになったりとかさ……そういうジャンルとして受け入れられているでしょう。
同じ「悪役令嬢に転生」の話だとしても、「パクリ」とかそういうことも言われないし。「悪役令嬢に転生」+αがある。そういうことですよね。
思いついたことはメモをしましょう。

「アイデア」をいきなり出すことはできません。まずは「ネタ集め」をしましょう。
今「書きたい」と思っているようなネタももちろん、思いついたことは「めちゃくちゃな考えだな……」などと思おうが、とにかくメモしてください!
私の場合、シンガー仲間とお茶をしていたときの会話で生まれたネタがあります。
とても、めちゃくちゃな話でして……笑
今、それを物語として成立させようと動いておりますが、まさかそれからこんな物語が生まれるとは……と、自分でも笑える感じです。
「無音の歌姫」というネタなのですが、タイトルだけ見ると、良い感じの物語になりそうな雰囲気ですよね。
でもこれ、
- 私「『4分33秒』というずっと無音の曲がある」→友人「それライブでやって」→私「毎回ライブの冒頭は『4分33秒』をカバーすれば良いかな??」
- 私「『無音の歌姫』っていう名前がつきそう」→友人「無音の歌姫、Twitterやったらどうなるんだろう」→私「多分毎日、無音の動画をアップする」→友人「怖い」→私「1秒から始まって毎日1秒ずつ長くなる」→友人「怖いwwwww」
- 友人「毎日無音の動画アップするって、どんなメッセージなんだろうね」→私(……ハッ!これは、背景をきちんと考えれば、いける!)
という感じで、本当に唯々笑い話をしていただけなのですよ。笑
けれど、こんな会話の中から、「無音の歌姫(あるいは「沈黙の歌姫」)」という物語が生まれようとしています。
ネタは、いつ・どこから降ってくるかわからないので、「あ、面白い」とか「変なこと考えちゃったなあ」と思ったときにも、それをメモしましょう。
また、テレビやネットを見ていて、「これは面白い!」と思ったら、ぜひそれもメモしておくといいです。あとから使えるときが来るかもしれません。
私もアプリゲームのストーリーを読んでいて、唐突に「この言葉……良い!」と思ってスクショしたり、ノートに殴り書きしたりします。一緒にいる人からすれば変な人かもわからないけど、ネタは逃したくない。笑
どんなにくだらないことであろうと、使えなさそうなネタであろうと、一つ一つがあなたにとっての宝となるはずです。
「ネタ」を組み合わせて「アイデア」にする。

ネタが集まってきたら、あるいは「これを小説として書きたい!」と思うネタが降ってきたら、これまで集めてきたメモを全て見直してみましょう。
例えば、私がマグネット等の投稿サイトで連載している「魔王を倒したら魔王になった勇者と異世界JK」は、ノートやスマホにメモしていた小ネタから生まれました。
そもそもその小ネタがどこから生まれたかというと、私は以下のこと・ものにハマっておりまして……つまり、私の「萌え」を組み合わせた結果です。
- 異世界トリップ
- 異種族恋愛(男側が人外だと尚よい)
- フェンリル等の狼系をもふもふしたい
- 孤独なキャラって何かいい
一部願望ですね。笑
上記のようなネタ(願望・萌え・趣味)を組み合わせた結果、「魔王を倒したら魔王になった勇者と異世界JK」は生まれました。勇者は犠牲になったのだ……。
このような感じで組み合わせていきましたよ。
- 異世界トリップ ・・・ 女子高生がヒロイン
- 異種族恋愛(男側が人外だと尚よい) ・・・ 魔物と女子高生の交流
- フェンリル等の狼系をもふもふしたい ・・・ 狼系の魔物といえば個人的にフェンリル → フェンリルって強いのでは → フェンリルは魔王(または魔王という存在がいなくてもそれに値する力をもつ)
- 孤独なキャラって何かいい ・・・ ただの魔王だと魔物という仲間がいるので孤独ではなさそう → 元人間だったら周囲に魔物がいようが孤独なのでは → 人間が魔王になる → 魔王を倒した勇者が次の魔王になる
つまり、「魔王を倒したら魔王になった勇者と異世界JKの交流だ!!」(タイトルはまんまである)
異世界JKも猫になるのですが、「魔王(フェンリル)になって孤独な戦いを続けてきた元勇者が突然人間と交流図るとか無理じゃね?」と考えた結果です。
ほかにも細々と決めていったことはありますが、大まかにアイデアの出し方としてはこうでした。
【連載中!】「魔王と倒したら魔王になった勇者異世界JK」はこちら
おわりに:楽しく小説を書きましょう

いかがでしたか?
今回は小説を書くのに必要なアイデアの出し方をご紹介しました。
とはいえ、本当に思いついたことをメモして、後から組み合わせていくだけです。
少なくとも、私はそうしております。
細かい文章の書き方や表現方法は色々ありますが、どう表現するか等は、言葉選びから何から自由だと思うので、私からお伝えすることはありません。
でも、それに関しても、表現のネタ集めに大事なことは、メモ。
私はよく「言葉」に関してもメモしています。
最近、アプリゲームで「慚愧(ざんき)」という言葉を目にし、すぐさまメモしました。知らないことを初めて知ったときに、「何かいい!使うかわからないけど何かいい!」と思うとすぐメモします。笑
けれど、本当にそういうことの積み重ねです。
小説の書き方は、コツなどはあれど、明確なルールなどはありません。
このサイトでは「私はこうしている」ということでご紹介しますが、それ以外の方法で書いている方がいたとしても、それを否定したい訳ではありません。
「あくまでも私の方法」だということを、あらかじめご了承いただければと思います。
あなたの執筆活動の参考になれば嬉しいです。
それでは、最後までお読み下さりありがとうございました!