花言葉と神話:愛情と情熱のバラ

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こんにちは。
【小説×歌×朗読】中心の創作プロジェクト「SSQuest」の首領・雪花です。

皆さん、誰かにバラの花束を贈ったことはありますか?

ヨーロッパでは「花の女王」と呼ばれるバラ。
バラは華やかで美しく、そして、素敵な花言葉をたくさん持っています。

……とはいえ、バラには様々な色があり、色によって花言葉も違いますから、誰かに贈るといっても何を贈っていいか迷ってしまいますよね。

そこで!本日は、バラの花言葉をご紹介します。

そして、バラにまつわる神話についてもご紹介いたします。

神話を知ると、より花を楽しむことができますので、ぜひ最後までお読み下さい。

 

バラの花言葉

バラは「愛」や「美」を象徴します。

また、色によって花言葉が変わることや、花束にする本数で意味が異なる話は有名で、世界中の人々から親しまれていますね。

 

赤バラ

愛の女神に捧げられたことから「愛情」を表します。

ほかにも「あなたを愛します」「美」「情熱」「ロマンス」の花言葉があります。

 

白バラ

そのまっさらな色から「純潔」を表します。

また、「わたしはあなたにふさわしい」「深い尊敬」の花言葉もあります。

「深い尊敬」という花言葉は、父の日に白いバラを贈る習慣からつけられた新しい花言葉です。

父の日の発祥はアメリカで、ソノラ・スマート・ドッドという女性が、牧師協会に嘆願書を出したことで始まりました。

そしてソノラが、父の日に亡くなった父親の墓前に白いバラを供えていたことで、「父の日には白いバラを贈る」という習慣ができたそうです。

 

ピンクのバラ

柔らかくあたたかな色彩から、「暖かい心」「満足」を表します。

また、控えめな色合いから「気品」。

そして、「愛情」を表す赤が淡くかかっていることから

「私の心はあなただけが知っています」

という密かな愛を表す花言葉もあります。

 

黄バラ

黄色のバラは「嫉妬」や「不誠実」を表します。

他のバラと比べ、良い意味の花言葉ではありません。

これは、かつてのヨーロッパで、黄色が「裏切り者」や「卑しい者」などを象徴する色だったためです。
しかし、現在では、黄色はあたたかな色と認識され、ポジティブな意味を持つようになりました。

それが「友情」です。

ネガティブな花言葉をもっていると、どうしてもそちらに目が向きがちですが、「友情」という素敵な花言葉がありますので、ぜひ黄色いバラも親しい方に贈ってみてくださいね!

 

青バラ

青いバラは「不可能」を表す一方で、「奇跡」「夢叶う」という花言葉もあります。

バラにとって「青」とは、自然界には存在しない、ありえない色でした。
そのため、「不可能」の象徴となっていました。

しかし、2002年。
日本の研究者が遺伝子組み換えの技術で、とうとう世界初の青いバラを誕生させました。

このことから、青バラは「不可能」の象徴ではなく、「奇跡」「夢叶う」を表す花となったのです。

技術の進歩により誕生した青いバラ。
夢を叶えるために頑張っている人へ、ぜひ贈りたい花ですね!

 

バラにまつわるギリシャ神話

誇り高き妖精・ローダンテの悲劇

ペロポネソス半島(ギリシャの大陸南端にある半島)のコリントというところに、賢く美しい妖精(ニュンペー)ローダンテがいました。

ローダンテは3人の男に求婚されます。

誰を選ぶか困り果てたローダンテは、太陽神アポローンと月の女神アルテミスが祀られる神殿に逃げ込みました。

それでも求婚者たちがローダンテを追いかけて神殿の中に入ろうとします。そのため、ローダンテは彼らの前に姿を現わしました。

「神殿を汚してはならない!立ち去りなさい!」

ところが求婚者たちは、怒りに染まるローダンテを見て

「何て美しい。彼女こそ、我々の女神だ。アルテミスの代わりに台座に乗せよう」

と、ローダンテをアルテミスの神像に替えて、強引に台座に乗せようとしました。ローダンテは羞恥と怒りで頬を赤く染めます。

そこへ、太陽神アポローンが神殿の上を通りかかりました。
アポローンは、台座に担ぎ上げられ頬を赤くしているローダンテを見て、激怒しました。

ローダンテが「喜びで興奮して頬を赤くしている」と勘違いをしたのです。

アポローンは妹に対する屈辱に怒り、ローダンテへ太陽の矢を放ちました。

すると、ローダンテはたちまちバラの木に姿を変えました。

赤い頬はバラの花びらに、ローダンテの気高さはバラのトゲになったといいます。

そして、3人の求婚者は、それぞれ毛虫・ミツバチ・蝶に変えられました。
彼らは今でも、バラになったローダンテにまとわりついています。

 

美の女神・アプロディーテーと愛の神エロース

美の女神・アプロディーテーには愛の神エロースという息子がいます。

あるとき、エロースが新酒ネクタルをこぼし、そこからバラが誕生しました。

エロースはそのバラの美しさに惹かれて花びらに口づけします。
そのとき、花の中から飛び出したミツバチがエロースの唇を刺しました。

アプロディーテーは息子を傷つけられたことに激怒します。

アプロディーテーは、ミツバチから針を引き抜き、原因になったバラの茎につけてしまったのです。

バラの花びらが赤くなった原因は、アプロディーテーの愛人である美少年アドーニスがイノシシに殺されたことにあります。

彼の死を悲しむアプロディーテーが流した血の涙。
それがバラの花びらに落ち、赤く染まったといいます。

※アプロディーテーが流した涙がアネモネになったという話もあります。
詳しくは下記の記事をご覧下さい。

花言葉と神話:愛と嘆きのアネモネ

 

最後に

いかかでしたか?

「花の女王」と呼ばれるバラには、様々な色があり、色別に花言葉があります。

赤は「愛情」
白は「純潔」「深い尊敬」
ピンクは「暖かい心」「満足」
黄色は「嫉妬」「友情」
青は「不可能」「夢叶う」

そして、バラにまつわる話もたくさんあります。
今回はギリシャ神話からいくつかの話・説をご紹介しました。

そのほかにもバラに関する神話や伝承は多くあります。
機会があれば、またバラについてご紹介する記事を書きたいと思います。

それでは、最後までお読み下さりありがとうございました。