「マッパ・ムンディ(世界地図)」からわかる中世ヨーロッパの世界観!

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こんにちは。
【小説×歌】中心に活動している創作プロジェクト「SSQuest」の首領・雪花です。

ファンタジーな小説、映画、マンガ等々、様々な創作に取り入れられる中世ヨーロッパや神話の世界観。皆さんは、どれくらいご存じでしょうか?

私は、ファンタジーな世界が大好きなものの、その根底にある中世ヨーロッパや神話などについて、浅い知識しかありませんでした。

けれど、知れば知るほど奥が深い!そして創作意欲を刺激してくれる!

そんな感動を皆さんにお届けすべく、今回は「中世ヨーロッパの世界観」について、中世の人々が描いた世界地図を見ながらご説明します。

 

ちなみに、今回も私、雪(ゆき)と……

 

 

優(ゆう)も一緒に学んでいくよ~!よろしくね!

 

 

マッパ・ムンディ」とは?

出典:wikipedia

「マッパ・ムンディ」とは、中世ヨーロッパで作られた世界地図の総称です。

基本的に3分割された大地に、象徴されたアジア、ヨーロッパ、アフリカが配置されています。また、地図の上部が東を指すものが大半です。

中心部には、イスラエルにある都市・エルサレムがあります。左下にヨーロッパ、右下に地中海とアフリカ、上方がアジア。そして、アジアの最上部に「エデンの園」が配されています。

 

え、エデンの園って、アダムとイヴが暮らしていたところだよね?

 

 

そうだよ。旧約聖書の『創世記』で、エデンの園は東の方にある、とされているの。次でも説明をするけれど、中世は聖書の記述を中心に世界を理解していたんだ

 

 

うーん。聖書に書いてあることが現実の地図にも描かれていると、今を生きる私たちからすると、何だかとってもファンタジーな香りがする……

 

 

「今を生きる私たち」って格好良いな……!

 

 

あ、はい

 

 

中世ヨーロッパの世界観

中世の自然現象や地理への理解

上述した「『マッパ・ムンディ』とは?」での説明からもわかるように、中世では地理的な理解が進んでいるとは言えませんでした。世の自然現象や地理についての解釈は、神学的アプローチでまとめられていました。

絶対的な価値観であるキリスト教と異教文化の名残により、聖書の『創世記』と、ギリシア・ローマ哲学から聖書の記述に反しない部分を取り入れた理解をしていました。

具体的には次の通りです。

世界は無の状態から6日で創造された(旧約聖書)
万物を構成するのは「火」「空気」「水」「土」の4つの元素(ギリシア・ローマ哲学)

 

旧約聖書の『創世記』について

 

無の状態から6日で創造……どういう流れで創られたんだろう?

 

 

うーんと……あ!そうそう、聖書の記述では、こんな感じで記されているよ!全文はちょっと長いから要約するけど、興味のある人は他で調べてみてね

 

 

第1日 神による天地創造 地は何もなく、闇に包まれていた。神が「光あれ」と言うと光ができた。神はその光と闇とを分け、光を「昼」、闇を「夜」と名付けた。
第2日 大空の創造 水の間に大空を造り、大空の上の水と下の水とに分けた。神は大空を「天」と名付けた。
第3日 海と大地、草や樹の創造 神は下の水を一カ所に集め、かわいた所を「陸」、水の集まった所を「海」と名付けた。また、地は青草と、種をもつ草と、種のある実を結ぶ木とをはえさせた。
第4日 太陽と月と星の創造 神は大きな光を2つ(太陽と月)、星を創った。太陽に昼を、月に夜を司らせた。そしてそれらを天に置き、大地を光で照らした。
第5日 動物と鳥の創造 神は種類にしたがって動物や鳥を創った。そして、神はそれらを祝福して言った。「生めよ、ふえよ、海の水に満ちよ、また鳥は地にふえよ」
第6日 地の獣、家畜、土に這う全てのものを創造 神は自分のかたちに男と女を創造した。神は人を祝福して言った。「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」
第7日 天地万物の完成

神はすべての作業を終え、休まれた。神は第7の日を祝福しこれを聖別した。

 

あ!もしかして、第6日に出てくる「男と女」が……

 

 

そう。アダムとイヴだね。この後、アダムとイヴは神の言いつけを破り「禁断の果実」を食べ、エデンの園を追放されるよ。聖書に関するお話は、また別の機会に詳しく勉強しよ!

 

 

中世の人々は世界を球体として理解していた

中世の人々は、マッパ・ムンディから【世界を平面に捉えていた】と誤解されがちです。しかし、実際は球体として理解していました。

具体的には、次のような理解です。

『世界は卵のように球形を成す天に覆われている。大空には、天使と善良な人々が住まう天国の圏堕天使の投げ込まれた圏神のいる圏が層を成している。

天には多くの星があり、47の星座が形成していた。

世界の核は大地である。その周囲を天体が巡っている。大地は大海に囲われていた。大地の中央にはエルサレムが座している。東にはエデンの園があり、ヨーロッパ・地中海は、エルサレムを挟んで反対側の西にある。』

こういった記述などから、中世ヨーロッパの人々は「世界は平面ではなく球形」として認めていたのだ、とされています。

 

まとめ

 

地図に聖書に登場する「エデンの園」があったり、天使とか堕天使とか……本当に、何て言うか、ファンタジーだね……

 

 

創作欲を刺激してくる内容だよね~!
……さて、本日のおさらいをしてみよう!

 

 

★「マッパ・ムンディ」とは

・中世ヨーロッパで作られた世界地図の総称
・基本は3分割。上方にはアジア。そのさらに上にエデンの園。左下にヨーロッパ。右下に地中海とアフリカ
・地図の中央部にはエルサレム

★自然現象や地形への理解

旧約聖書の『創世記』とギリシア・ローマ哲学を取り入れた理解
・世界は無の状態から6日で創造され、万物は「火」「空気」「水」「土」の4つの元素で構成
・世界は球形
であると理解

 

それでは、最後までお読み下さりありがとうございました!

 

 

また一緒に学んでいこうね!