雪ちゃん雪ちゃん! 小説の書き方が! わかりません!!
え? ええと、具体的に何がわからないんだろ……。
わかんない!!!!
あ、はい。うん、気持ちはわかる……。
――よし、じゃあ今回は【記号や括弧の使い方】を紹介するね!
わーい! よろしくお願いします!
もくじ
◎三点リーダー「…」の使い方

言葉が途中であることや、言い淀んでいる様子などを表すのに使用します。
三点リーダーを2つ重ねてください。
よく三点リーダーを1つのみで使っている文章を見ますが、それは間違いです。ただしくは「……」と使います。
また、二点リーダー「‥」や中点「・」を3つ重ねるのも誤りです。
◎ダッシュ「―」の使い方

「思考線」と言います。ダッシュ「―」を2つ重ねて使用します。主に以下のような使い方をします。
文章の挿入や説明をする
例)それは小さな――本当に、ほんの小さな――綻びだった。
文章中でさらなる補足をする、登場人物の思考を挟む等で使います。
セリフや文章を切る
例)
「え、ちょっと待って――」
「遅い!」
このように、あるキャラクターのセリフの途中で他のキャラのセリフを被せる時などに使います。
◎括弧の種類と使い方

括弧には様々な種類があります。括弧によって用途や意味が異なりますので、注意して使用しましょう。
① 「」(カギ括弧)
登場人物のセリフや、文章中で他者の言葉をそのまま引用する際に用います(直接話法)。
② 『』(二重カギ括弧)
「」の中でさらに括弧を使う場合や、本のタイトルなどに用います。
例)
「あいつに言われたんだよ。『あなたってつまらない人間ね』って。ひどいと思わないか?」
めっちゃ酷いと思う……!
今そういう話をしてるんじゃないんだな~
③ ()(丸括弧)
注釈や補足に用います。
例)
神は「すべて存在するものは神のうちにあり、神なくしては何ものも存在しえず、また理解もされない」と言った(スピノザ 「エチカ」より)。
また、登場人物の心の声を書く際に用います。ただし、一人称視点(「ぼくは」「わたしは」など登場人物の視点)では基本使いません。神の視点(「Aは」など第三者からの視点)の場合に用います。
④ “”(ダブルクォーテーション)
強調する際に用います。普通とは異なる、ということを表現できます。
例)その”ヒト”はニヤリと笑みを浮かべると、一歩ずつ、ゆっくりと僕に近づいてくる。
⑤ ・(中点)
小説ではあまり使いません。意味が並列する場合に用います。
小説内で使うとすれば、外国語の表記に用いる程度です。
例)「パート・アルバイト」
括弧内のマルは省略する
セリフなど、カギ括弧で文章が完結する場合、最後のマルを省略します。昔はマルを省略していなかったようですが、今は省略するのが普通になっています。
例)「何かいいことないかなあ」
注釈等のマル括弧を入れる場合はマルをつける
上述の例にもありましたが、
神は「すべて存在するものは~」と言った(スピノザ 「エチカ」より)。
のように、文章の切れ目がわかるようにするため、注釈等の括弧を文末に入れる場合は、最後にマルをつけます。
◎「!」「?」のあとは1マス空ける

文章中に「!」や「?」を使用する場合は、その次に来る文の前に1マス空白を入れます。
例)
「ねえ、星を見に行こうよ! 今日は特に綺麗に見えるみたい」
ただし、「!」「?」のあとに文章が続かない場合は、空ける必要がありません。
まとめ
どうだった?
今まであまり気にしていなかったようなこともあったんじゃないかな
あったあったー! 三点リーダーは「…」で使ってたなあ……。ちゃんとルールが決まってるんだね
そうだね。小説の公募に出すとき、こういった記号のルールや段落のルールなどが守れていないと、内容を読まれないまま落とされることもあるみたいだよ
ひえ~! ルールって大事……!
よし、じゃあ今日のまとめ!
以上!それでは、最後までお読み下さりありがとうございましたー!
よーし、小説書くぞー!