こんにちは。
【小説×歌】中心に活動する創作プロジェクト「SSQuest」の首領・雪花です。
今回は、スイセンの花言葉!「自己愛」や「うぬぼれ」といった花言葉があるよ
スイセンの花言葉にも神話とか伝承があるの?
あるよ!ナルキッソスっていう美しい青年の神話が由来なんだ~
へー!楽しみ!
ではでは、「スイセンはどんな花か?」から、順番に紹介していくよ~
もくじ
水仙(スイセン)とは?

スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の多年草です。
原産地は地中海岸で、スペインやポルトガル、北アフリカなどに分布しています。
日本に自生しているニホンズイセンは、海に近いところで群生していることが多いようです。
別名は“雪中花”なんだって
雪ちゃんの花じゃん!
え、私スイセンだったの!?……実はスイセンの球根って、食べると体が麻痺して死に至るという毒が含まれているんだけど……
雪ちゃんじゃん!
ちょっと?
色別・種類別で花言葉がついている!

スイセンには、白色や黄色、ラッパズイセンなどの種類があります。
花言葉もそれぞれについてるので、そちらをご紹介します!
スイセン全体と白いスイセンの花言葉
「自己愛」「うぬぼれ」「我欲」
黄色いスイセン
「神秘」「共感」「気高さ」
ラッパズイセン
「あなたを待つ」「自尊」「報われぬ愛」
スイセン全体と白いスイセンの花言葉は、美青年ナルキッソスの神話由来です。
次は、その神話をご紹介しましょう。
ナルキッソスと水の精の恋愛神話

青年ナルキッソスの美しさに、一目惚れした妖精(ニュンペー)がいました。
そのニュンペーの名前は「エコー」
実は、「エコー(こだま)」という言葉の由来となるニュンペーです。
エコーは、あまりにもお喋りでうるさかったため、女帝へーラーから
「相手が言った最後の一文節しか喋ることができない」
という罰を受けていました。
そのため、ナルキッソスへエコーの思いを伝えるには、ナルキッソス自身の言葉を用いて伝えるしかありませんでした。
つまり、ナルキッソスに「好き」「愛している」などの言葉を使わせる必要があったのです。
エコーは懸命に思いを伝えようとしますが、なかなか上手くいきません。
ついに焦ってナルキッソスに抱きつこうとすると、驚いたナルキッソスは逃げてしまいました。
ナルキッソスに拒絶されたエコーは、悲しみのあまり山奥や洞窟など人目のつかないところで生活するようになります。
そして、やがては、体が滅んでしまいます。
しかし、エコーのその声だけは残り、今でも彼女に呼びかけると言葉が返ってきます。
それが、「エコー(こだま)」です。
その後も、何人ものニュンペーがナルキッソスに思いを伝えますが、エコー同様拒絶されてしまいます。
そのうち、拒絶されたニュンペーの一人が、復讐の女神へ
「彼にも報われない思いを!」
と願います。復讐の女神はその願いを聞き入れました。
ある日、ナルキッソスは狩りの最中、泉の水を飲もうとします。
そのとき、水面に映った自身の姿を、美しい水の精と勘違いし恋に落ちました。
その美しい水の精とは、ナルキッソス自身の姿ですから、当然触れることも、言葉を交わすこともできません。
水の精が微笑み返してくれようとも、ナルキッソスが水面に手を伸ばせば、その瞬間水の精は姿をくらましてしまうのです。
それでも水の精への愛が覚めないナルキッソスは、ずっと泉を見つめ続けます。
そして、ナルキッソスはそのまま衰弱して亡くなってしまいます。
ナルキッソスの死を嘆いたニュンペーたちが、彼を埋葬しようとしますが、ナルキッソスの遺体がどこにも見当たりません。
ナルキッソスがいた場所には、葉が白で中が赤い花が咲いていたそうです。
それがスイセンであり、ナルキッソスの生まれ変わりと言われています。
まとめ

いかがでしたか?
スイセンには色別で花言葉がありました。
スイセン全体と白は、
「自己愛」「うぬぼれ」「我欲」
黄色いは
「神秘」「共感」「気高さ」
ラッパズイセンは
「あなたを待つ」「自尊」「報われぬ愛」
でした。
そして、花言葉の由来となったナルキッソスの神話。
スイセン全体と白の花言葉「自己愛」の由来と言われていますが、ラッパズイセンの花言葉にも、ナルキッソスの神話の影響が見られますね。
どうだった?
個人的に、エコー(こだま)ってそこからなんだ~ってのにびっくりしたなあ
うんうん。今私たちが使っている言葉にも神話や歴史が関係していると思うと、すごく面白いよね!
当たり前になりすぎて、由来なんて気にしたことなかったよ
今後、花言葉だけでなく、言葉の由来の紹介もしていきたいな~なんて考えているよ!他の話もお楽しみに!
ではでは、今回もありがとうございました!