こんにちは!
アニソン系ボーカルユニット・Solumoniaの低音担当・雪花です。

さて、今回は最近全巻読破した漫画のレビューを書きたいと思います。
「菜の花の彼-ナノカノカレ-」(全14巻)
「マーガレット」という少女漫画雑誌で連載されていた
「菜の花の彼」の最終巻が2017年9月25日に発売されました!
私はとある電子書籍のサイトで漫画を購入しているのですが、
(本だと一人暮らしの部屋に置くのがきつい……狭い)
あるとき、そこで3巻無料で読むことができたので、軽い気持ちで開いてみたのがきっかけです。
表紙画像見るとわかるのですが絵がとても綺麗なのですよねー。
絵柄が好みだし無料だから、と1巻を読んでみると……
あれ、初っ端から暗い雰囲気……?
少女漫画ってあまり読まないけど
「こんな感じだったっけ!?」
と思わずびっくりしました。笑
なんか、こう、「青春!」っていう高校生の恋愛のきらきら~っていう感じではないですね。全体的に。
ヒロインの菜乃花(高1)は中学のときの恋愛で心に傷を負ってしまい、以降、恋愛に憶病になっていました。
そんな彼女が一人でカフェにいると、偶然、後ろの席に座っていたカップルの別れ話が聞こえてきた。
年齢が近いと思われる少年と少女。
少女が少年に対して、泣きながら怒って帰っていく……。
そんなシーンに遭遇し、菜乃花は
「ああ、この人も今傷を負ったんだ……」
と感じます。
実は、この時、少年の声が特徴的で菜乃花の耳に強く残ります。
彼の声が、菜乃花にとって重要なキーとなります。
後日、高校からの帰り道、菜乃花の向かい側から三人組の少年が歩いてきて、すれ違います。
そのとき、菜乃花は、あのカフェで偶然聞いた声が耳に届いてきたことに気づきました。
そして、その時、友人たちと喋っていたときの少年――隼太(中3)のとある優しい言葉に、菜乃花は、彼の顔も見ないまま
「私と付き合ってくれませんか…!?」
と、振り向きざまに告白をする。そんな物語の始まり。
いやまて、顔も見ないで告白って何!?
と、今なら思う。笑
高校からの帰り道に偶然隼太とすれ違い、友人と話している隼太の言葉を聞き、その言葉にグっときて咄嗟に振り向き告白。
現実ならばありえない話だろう。
そもそも隼太は何故自分に言われていると気付いたのか。
いや、気づいたのではなく「なんだ?」と振り向いただけか?
でも、話の持っていき方が上手なのかな。
読んでいるときにツッコミはまったく浮かばなかった。笑
寧ろ「おおー!」ってなった。
そして、そこからの菜乃花の行動力がとにかくすごい。
菜乃花ってとても大人しい感じの女の子なのに、
「え、おま、そんなキャラ?」
って感じでとにかく爆発的に行動する。
隼太に会いたくて、中学生のときの制服を着て中学校に潜り込むのとか……。(偶然、隼太の通う中学が母校だった)
これが……恋の力、なのか……。
そんな菜乃花に隼太はだんだん惹かれていくわけなのですが、
物語が進んでいくと、今度は菜乃花の元カレ・鷹人(高1)が登場して話をややこしくしてきます()
なんかこう、菜乃花と隼太の恋愛話だけならキュンキュンして
「いいねー10代の青春!可愛い!」
って感じで終わったと思う。
鷹人が参入してきたことによって話がドロドロした感じになっていく。
これ高校生と中学生の話じゃないだろ……!?
って思うんだけど、私はこういった雰囲気の話が好きなので大歓迎。めちゃくちゃ面白いと思った。
全体的な雰囲気とか表現、そして綺麗な絵柄も相まって、とても好きだなと思いました。
キャラクターも好き。
菜乃花もふわふわしてて可愛いし(そしてやるときはやる子)
隼太はめちゃくちゃいい子だし
鷹人にはまじで幸せになってほしい。まじで(迫真)
明るい、ほんと青春!って感じの少女漫画が好きな人は、もしかすると受け付けないかもしれないけども。
で、10巻超えたあたりからかな?
物語が急展開するんですが、
すっっっごくざわつく!!!
私的にはいい意味で!!
え、え?どうなるのこれ!?
ざわざわざわざわ。
物語を進めるキーとなる新キャラが現れたりして……これがもうなんていうか良い感じに不思議で嫌な雰囲気のキャラ。でも憎めない。
その新キャラが現れて物語が急スピードで進んでいくことになる。
そして、最終巻。
うわー、これ最後どうもっていくんだろうな
とわくわくしながら読みました。
正直言って、
う―――――ん……。笑
それまでの話の展開とか結構好きだった分、終わり方がどうなるのかとてもわくわくしていたのですが、ちょーーっと期待外れだったかなー……。
「え、それで終わり?」って感想しか浮かばなかった。
その展開でいくならもっと話の続きが欲しい、と思う。
物語の終焉としてはイマイチ。
不完全燃焼というか。
でもそれまでの話はほんと好きだったし、総合的に見て人にオススメはできるかなー。
1巻、2巻読んでみて雰囲気が好きだったらぜひ最後まで!
他の方のレビュー見てても、やはり終わり方には首を捻っている方が多そうですが、
それまでがほんとにおもしろいと思うので、終わり方が好きじゃなくても、そこまで損はない、筈。
私は終わり方には疑問を持ったけど、だからといって「損した!」とは思わなかったです。
みなに幸あれと思いました。
(特に推しの鷹人)