こんにちは。声優アーティストを目指す雪花です!
Twitter→@setu_yume
皆さん、「ピンチは成長のチャンスだ」という言葉ってよく聞きますよね?
以前、Twitterを眺めていたら、こんな言葉を見つけました。
「ピンチは成長のチャンスということは、成長の機会はピンチが来なければ無くて、
『人生(成長)は運任せ』ということではないか」
皆さんは「人生(成長)は運任せ」であるということにどういう気持ちを抱きますか?
私は、そのTwitterでの意見は、正直、私は「うーん……」という感じでした。
「人生(成長)は運任せ」とおっしゃっている方は、「ピンチ」を
「日常ではほとんど起こらないイレギュラーな出来事」とみているのだと思います。
確かに、その「日常ではほとんど起こらないイレギュラーな出来事」を越えることができたなら、成長はできると思うのです。
ピンチは日常的ではない出来事だけ?
ピンチというものは、日常的ではない出来事のみに限られるものなのでしょうか?
それがなければ、人は成長ができないのでしょうか?
いいえ、違います。
私たちは、生活していく中で何度もピンチを経験し、成長の機会を得ているはずです。
例えば、友人と約束していた時間に遅れてしまいそうになること。
これは、些細なことかもしれませんが、ピンチであると言えるでしょう。
もし、約束の時間に遅れてしまえば、友人からの信頼を失ってしまいます。
遅れてしまうことは、自分に責任があります。
では、それからどうすれば良いでしょうか。
まず、友人に遅れると連絡を入れます。
そして、次からは余裕をもって出かける準備をするようにします。
あるいは、約束の時間から逆算して、出発する時間を考えるようになります。
これは、成長であると言えます。
そして、それは友人との約束のみならず、ほかのことにも必要な能力です。
つまり、「友人との約束の時間に遅刻しそう」になったことは、その人にとって成長する機会だったのです。
要は考え方の問題。これに尽きると思うのですよね。
いかなる出来事も、ものの考えようによっては成長の糧となります。
逆に、成長できるチャンスがあったとしても、考え方によっては何も成長できないまま終わってしまいます。
だから、「ピンチは成長のチャンスだ」というのは、成長するための大切な考え方の一つですよね。
ピンチを前向きに捉える
ところで、人生の中で訪れるピンチというものを、過度にマイナスに捉えてしまう人もいます。
例えば、「ピンチだ……ああ、どうしよう」という気持ちになる人もいます。
「ピンチは成長のチャンスだ」と考える人と、このようにネガティブに捉える人、
どちらが成長できると思いますか?
私は前者だと思います。
あらゆる出来事を、前向きに捉える方が成長できますよね。
自分でその出来事に意味を見出すわけですから。
別に、後ろ向きになることを批判しているわけではありません。
むしろ、何か問題が起きてしまったときに、ネガティブな反応をしてしまうことは人として当然のことでしょう。
何かをやらかしてしまった。自分の能力以上の問題が起きてしまった。
そんなときに、何でもポジティブに考えることは難しいと思います。
私も、このようなことを言っていますが、特別ポジティブな人間というわけでもありません。
周りから「雪花ってポジティブだよね」と言われますが、実はとってもネガティブ人間です。笑
例えば、私は何でもかんでも自分とマイナスに結びつけてしまう癖があります。
Twitterで、知人が誰かを批判す る発言があると、「ああ、これは私のことを言っているんだ。」
と思ってしまいます。
自分の行動や発言が、他者に不快な思いをさせてしまったり、傷付けてしまったりすることがとても怖いのです。
しかし、考えなしに発言してしまう癖もあり、発言をしてから後悔する……そんなことの繰り返しでした。
そんな自分が大嫌いで、自分を責め、その場から一歩も動けなくなり、それが苦しくなって他者に責任を押し付けようとしたこともあります。
「あれは私だけが悪かったんじゃない。だってあの人がああだったから……」というように。
そして、またそんな自分が嫌になり自身を責め続けます。
前を向く、なんてことは少しもできていませんでした。
その結果、私は気分がずっと落ち込んだ状態になるうつ病 になりました。
うつ病になったのは今年の3月ごろで、現在も闘病中です。
うつ病と判明したばかりの私は、気分が浮上することがなくなりました。
ずっと落ち込み、ふさぎ込み、それまで楽しいと思っていたこと が楽しいとは思えなくなりました 。
私は歌やハンドメイド、ゲームなど、様々な活動や趣味を持っていましたが、それらがすべて楽しいとは思えませんでした。
それどころか、何かを感じることすらなくなりました。
体が鉛のように重い。そのような感じでした。
そんな時に、「ピンチは成長のチャンスだ」と言われても
「いや、それができないからこうなってるんだよ」と、ふざけるなーと思っていましたね。笑
それを考えられる人は結果として成長できただけで、どうせ結果論なのだと。
ひねくれていましたね。今思うと。
さて、そんな状態だった私も、今では普通に生活ができています。
お薬のおかげもありますが、考え方が変わったおかげでもあると思います。
私はうつ病になったことをきっかけに、いろいろな出来事に対してポジティブな考え方ができるようになりました。
では、どのように考え方を変えることができたのか?
すべての物事にはプラスの意味がある
私は、薬の力で病状が軽くなってきた頃、周りに勧められ、様々な本を読みました。
自分を変える習慣や考え方、タイムマネジメントについて等……。
そのような本を読んでいると、いかに自分がネガティブな考え方をしていたのかがわかりました。
感情を生むのは、すべて自分の思い込み(信念)から。
だから、その思い込みをプラスに変えよう。
ということを産業能率大学のアサーションスキルに関するテキスト で見つけました。
その本には、「負の思い込み」にどのようなものがあるのか、いくつも紹介していました。
すると、見事なまでに私のネガティブな考え方と一致していました。
「うわー……」と自分に引くくらいでした。
それはうつ病にもなるよね、と思いました。笑
しかし、それなら考え方を変えることができれば、この状態から抜け出せるんだ!と思いました。
ぱあっと光が差し込んだ感じでした。
そして、今では「すべての物事にはプラスの意味がある」と考えるようになりました。
すると、私をうつ病にまで追い詰めたすべての出来事が、今の自分を成長に導いてくれたように思えました。
だからこそ、これからピンチが訪れたときも、
「この出来事は、自分を成長に導いてくれるのだ」
と考え、それを無駄にしないようにしよう、と思ったのです。
「すべての物事にはプラスの意味がある」と思い込むと、人間は強いですね。
非日常的な大ピンチではなく、小さなピンチであっても、そこにプラスの意味を見つけましょう。
すると、そのピンチに対する恐怖は薄れ、前へ進もうと動き出せると思います。
「ピンチは成長のチャンス」
それは、「成長は運任せ」ということではありません。「ピンチは成長のチャンス」であるという思い込みを持つことによって、そこに意味を見出す……まさに成長のチャンスを与えてくれる魔法の言葉だと、私は思います。

声優アーティストを目指して日々精進中!雪花
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